2009年6月30日(火)
14:31
今、多摩東公園の向かい側の散歩道のはずれに来ている。見晴らしは良いのだが、下が枯れ草でちょっと座りづらい。
昨日はあの後しばらく多摩東公園で日記の前の部分を読み返したり、ブログを読んだりした。公園から帰った後はワインを飲んで寝た。夜中に目を覚ましたが、まだ寝ぼけており、暑いので玄関前スペースのフローリングの冷たさを求めてそこに寝そべり、うとうとしたりしていた。その後ビタミン飲料を飲んで人心地がつき、窓を開けたら室内の酷暑が嘘のように感じられるほどの涼気が入ってきて、過ごしやすくなった。そこで再びゴロゴロしているうちにまた眠くなってきて寝た。その時見た夢は、まず最初の方でごく短い夢がいくつも続いた。そのうち覚えているのは、
①母らしき人物と喋っている場面。猫がそばにいて、この猫をしずか(昔飼っていた猫)だと認識していたようだ。母が言うには、しずかは私たちがいない間は一人でフランスに行って過ごしているとのことだった。それ以外にも時季によって過ごしやすい場所に移動してはそこで過ごし、飽きると帰ってくるのだという話だった。私はたくましいな、と思ったようだ。
②ほんの数秒間というようなワンシーンのみの夢だったようだが、ガソリンスタンドの給油機の前にいて、目の前に店員がいる。私はなぜか営業マンよろしく、店員に名刺を渡して行儀よくお辞儀をし、「よろしくお願いします」と言った。店員は渡された名刺をじっと凝視していたが、いつまで待っても返事をしてくれないので、じれったく感じ始めたところで目が覚めた。
③女性の乳房がアップで目の前に現れるという場面がしばらく続いた。そのあと男女二人が浴槽の中にいて、男の方が「仕事しちゃうぞ!」などと言いながら女の局所に迫ってゆくというシーンになった。《今、ヘリが真上を通過。今まで書かなかったが、こんな辺鄙な場所の割にはさっきからどう考えても人通りが多い。真後ろをハイキングとか犬の散歩の体で人が通り過ぎる....って書いてたら大粒の雨が落ちてきた》
(ベンチのある木陰に移動した)
その後長い一続きの夢が続いたようだった。覚えている場面を列挙すると、
まず役所の窓口のような場所で、送られてきた葉書を提出して、何かの手続きをしようとするのだが、なぜか拒否される。《今、カラスが盛んに鳴き出してうるさい!》
16:44
(続き。帰宅後、自室にて)
その役所の様子はとてもリアルで、確か私が待合室のソファーから立ち上がったら、見知らぬじいさんが待ちわびていたように私の座っていた席にすかさず入り込んできた。(私の夢が奇妙にリアルだというのは、視聴覚的なディテールの精緻さだけではなくて、こういう私の意識の隅をかすめる程度の、本筋とは関係のない部分において他の人々の動きが妙に現実的だということも含んでいる。もし本来の夢がそうであるように私の脳内の閉ざされた世界で全てが起こっているのであれば、そこでは私の無意識によって自由にデフォルメや省略が行われるはずで、自分にとって意味のない事象がこのような形で無駄なリアリティを与えられる事はないと思われる)。その後そのフロアにあった書類記入用のデスクの方に行ったら、そこには若いスーツ姿の男が何人も集まっていた。この辺の場面の前後関係は曖昧なのだが、彼らは何かの面接のために集まってきたようで、そのうち隣の部屋で面接が始まったらしいのだが、彼らのうちの一人が面接官らしき男に殴られて床に崩れ落ちるのが見えた。私はこんなおっかない面接に何故みんな集まってきているのか不思議に思った。その後のシーンについての記憶がさらに飛んでしまっているのだが、断片的に覚えているのは何か(live?)のチケットを取り出して確認をするという場面。チケットには小さな活字できれいに印字がしてあったが、その具体的な内容は覚えていない。ただ日付が6月16日だったか6月17日になっており、もう終わってしまっているのが分かってがっかりしたのを覚えている。それと、女性アスリートのグループと接点を持ったという記憶をいつの間にか持っていたのであるが、彼女らが誰で、どういった種目のアスリートで、どのような形で接点を持ったのかといった部分の記憶がすっぽり抜け落ちている。しかしこの記憶をめぐって次の場面《今、股間にザワザワ感発生》が展開してゆく。
私はこの件について(確かその時点では二・三人の名前を覚えていたようで)どういう選手なのか周りの人に確かめようとする。場所は学校の教室のような空間だったように思う。すると北野誠らしき人物がスポーツ人名図鑑のような本をめくって調べる素振りを見せた末、「いないな」と結論を下した。私は「格闘技かもしれない」と頑張ったが、彼の方は最初から私の話を聞く気がないように見えた。そこで私はムキになって、「夢に芸能人が山ほど出てくるんですけど!」と言った。「今まではこんなことは全然なかった!何か闇のエンタメみたいなものがあると思うんですよね」すると私の左側に座っていた痩せ型の男性が「いや、それは…」云々と言ってきたのだが、その言葉は実はほとんど聞き取れなかった。しかし彼の表情やニュアンスから、「君の願望が見せた夢でしょう」的なことを言っているものと判断したので、「そんな無意識の願望なんかない。芸能人に憧れなんて持ってませんよ。そりゃかわいい子がテレビに出てきたら、いいなあとか、(ここで確か阿部寛らしき人物が向こうから歩いて来るのが見えた)かっこいい人が出てきたら、かっこいいなあとか、そういうのはあるけど、変な思い入れなんかないです」などと言った。するといつしか、「あーあ、言っちゃった」というような気まずいムードになっているのを感じた。
そのあと全く今までの流れから断ち切られた形で、おまけのような場面が展開した。視覚的にはどこかで見たことのあるような、薄暗い谷戸の中にできた町並みの光景が映っているのだが、聴覚的には若い男性の声でスペイン語の文章を一語ずつ区切って朗読するのが聞こえていた。私は一語一語その声が言う通りに復唱するのだった。あたかも発音の練習のレッスンを受けているかのようだった。文章の内容は全く覚えていないが、確かpelotas(ボール)という単語はあったような気がする。
上記の夢は全て人の手が入った送信夢だったと思われるが、特に介入の証左となるような部分ということになると、地味に最後のオマケのような部分がそれに当たる。聞こえてきたスペイン語には私の知らない単語が多く含まれていたはずだからである。
~中略~
高津のクレッセントに着いた時、チラシを取り出そうとしていると、道の向こう側に止まっていた車の中から突然ひどく咳き込む声が聞こえてきた。私はその車に人が乗っているとは思っていなかったものだから、相当びっくりした。見ると開いた窓の向こうで運転席に座っている短髪パーマのおっさんが、タバコを手にしている。タバコでむせたのだろうとは思ったが、突然驚かされてこちらも反射的にムッとし、おっさんを睨んだ。するとおっさんは目を外らそうともせず、こちらに向かって何か言った。よく聞き取れなかったので、喧嘩を売る気だろうか?と思いながらおっさんの車の方へ近づいて行った。私がおっさんのすぐ横に立つと、おっさんはまたしゃべりだしたのだが、その音声が言葉になっておらず、すべて「バイバイバイバイバイバイ.....」としか聞こえないので思わず耳を疑った。しばらく聞いていたが、やはり延々と「バイバイバイバイバイ.....」という発声があるのみだった。しかしふざけてやっている感じはなかった。キリがないので私が「ちょっと!何言ってるか分かんない!」と言うと、(そうか、分かった)というような表情でうなずいたので、こちらの言う事は完全に理解できているようだった。そこで思ったのは、このおっさんはおそらく失語症の一種で、構音(音韻を作る)機能に障害を持つ人なのではなかろうかということ。このような症状を持っていては普通の職業にはなかなか就けないだろう。そういう境遇の人間が集ストに利用されやすいのはよく知られた話である。そう考えるとやはりこのおっさんの出現も集スト工作の一環だった可能性が高い。先日武蔵新城で遭遇した奇声を発する男と同じタイプの工作だったと考えられる。
~後略~